ダルトンホーム・マンションリノベーション

温かみある「木」を壁面全体に施す事で、決して広くない玄関スペースに「柔らかさ」を表現。壁面用建材であるウッドタイルはダルトンホームオリジナルのアイテム。　重厚な雰囲気で壁面が引き締まったカラーになり、玄関ホールの色合いに落ち着きをもたらす。

左側にはシューズクローク、全て造作の可動棚の仕様。玄関ホールの一部の床は、その経年変化の趣をここだけ残そうという事で既存のコンクリートをそのままに。ただ、無骨な床から居室の床にダイレクトに続けず、造作のデッキ（取り外し可能）を施した。デッキ材は、コンクリートと壁面のウッドパネルの重厚さに負けないよう、硬質な無垢のウリン材を採用。無垢特有の反りも少なく（その分、お値段は高くなりますが）硬い頑丈な材である。木の質感を表すため、室内空間なので防水性を考慮しなくても良しとし、無塗装仕上げにて設置。

古いマンションですので、梁の出が複雑で天井高も低いのですが壁面や床のカラーコーディネートで、頭上の圧迫感を感じさせないようにしている。玄関に入ったら見えるアクセントのウッドタイルは、居室からは見えないので居室空間は、また違うカラーコーディネートを楽しめるよう表現。また壁面があることで、壁付の照明器具も拘り甲斐がある。窓のない、ノイズのない壁面がある事で、照明のうつりこみが美しく。ちょっとしたスペースだけですが、そんな小さな事にもこだわって照明をプランニング。

写真の右手にあるブラインドを下げている収納の中には、洗濯機。洗濯スペースを洗面脱衣所に設ける事はせずキッチンダイニング空間に設ける事で家事のしやすさを実現。脱衣所にまとめる案も考慮したが、元々の間取り上、マンションの配管スペースがお風呂とトイレの近くにあり、これは撤去はもちろんのこと移設することも不可能。一般的には、洗面台・洗濯機・脱衣所は一空間にするが、こちらのマンションでその一般的なつくりにすると、全ての空間が窮屈になってしまう・・・。１箇所に全てを納めることも大切だが、使用用途を配慮せず纏めることに重きを置いても、生活がしづらくなるだけと。何のための空間なのか。　どうしたら生活し易いか！？こうした事を真剣に考えて、このように洗濯機の位置を居室空間に持ってきた。ただ洗濯機が丸見えでは、生活染みた雰囲気になってしまうため、下がり壁をRで施してブランインドで隠すよう配慮した。

このブルー系の扉は、ダルトンホームオリジナルの室内扉です。無垢材を使用し、オリジナルのカラー（ダルトンブルー）で塗装した一枚一枚手作りで製作した逸品。

この洗面カウンターもオリジナル。木材で洗面カウンターを製作しているので、不規則なマンションスペースの寸法にジャストサイズで無駄なくカウンターが設置できる。棚部分はダルトンの収納ボックスの採用が決まっていたのでこの収納ボックスに合わせて、棚割を仕上げた。洗面ボウルは、ダルトン特製のスチール製のオリジナル！この洗面ボウルを、当社にて製作したカウンターにモルタル塗装を施して、シンクを設置。ミラーもダルトンオリジナルアイテム。

トイレ内壁面もダルトンホームオリジナル珪藻土壁材の質感や陰影を楽しめる。デザイン性はもちろん、高品質の自然素材で消臭や調湿など様々な性能を兼ね備えた機能性壁材である。ちなみに、この扉ももちろんダルトンホームオリジナル！

玄関スイッチはダルトンリノベにピッタリな単管パイプの表しで製作。幾何学的な模様を織り成す梁も、照明の映り込みによる陰影が美しい。深みのあるブルーにカラーリングされたルーバー折れ戸も、ダルトンホームオリジナル建具であり質感と存在感が逸品である。

少し仕切られたワークスペースには、大容量の収納が完備されている。生活感を感じさせない工夫の一つである。

室内窓は、溶接した無骨な鉄の荒々しさが味があり素敵。生活感が出ないように、しかし生活し辛くならないように。そんな空間づくりをコンセプトに、出来上がったリノベーション空間。

カウンターは特注のオーダーメイド。　キッチン側は収納スペースになっている。カウンターを高くしているので、家電も納まりも良し。マンションの構造上、梁が大きくキッチンスペースを横断しているため暗くなりがちだが、閉塞感が出ないようキッチンや床カラーを考慮し明るめのカラーにしている。

梁に上吊り棚を設置し、壁面にはオリジナルの室内窓を設えた。カウンター上のキャビネットはダルトン製、インテリア小物が楽しめる空間作りとなっている。

コンパクトなLDKの梁には、モルタル造形を施し重厚感をワクワク感をプラス。あえて床材は、明るいカラーの硬く木目がはっきりとした高級感溢れるナラ材の無垢フローリングを採用。木の中心付近と樹皮側の濃淡で美しい色差が生まれる。これもダルトンホームオリジナルMATERIALのひとつ。

こだわりのこのコーナー。この３面もダルトンホームオリジナルカラーの珪藻土壁材で仕上げている。照明も楽しめるよう、ライティングレールを設置しディスプレイコーナーに。ダルトン雑貨を思う存分楽しんでいるマンションリノベである。

限られた空間ですが、ダルトンの家具でコーディネート。大きめのソファーに、ガルバのTVボードとテーブルを配置。ボード裏の壁面は、タイル！では無くタイル調に造作した、モルタル造形で設え。何故、タイルを採用しなかったか！？それはモルタルで造形する事で、タイル目地のカラーやタイル自体の色調を現場で調整できること、そしてタイルの割り付けをタイルサイズに左右されずに施しが出来る点にある。これらの利点は、インテリアコーディネートをするに当たり、とても便利であり且つイメージの具現化には最適な施し。マンションは梁や柱が沢山ある。その存在により、空間に圧迫感が生じないようにカラーコーディネートを工夫している。

この寝室に続く扉は、ダルトンホームオリジナルの扉。一枚つづ、手造りで製作した、世界に一つだけの逸品モノ。こだわりの空間づくりに、こだわりの建具。

寝室の壁一面には、表情豊かな木目と艶感が美しいダルトンホームのオリジナルウッドパネルを施工。ずっしりとした存在感を放ち品格漂う見た目でありながらも、どこか懐かしく暖かさを感じられ、心地の良い時間を過ごすことができる。大判サイズのウッドパネルにあえて目地があることで完成する大胆かつ繊細なデザインのアクセントウォールは、時を重ねるごとに愛着が深まること間違いない。