毎日が楽しくなる住まいを提案するエス・エイチ・スペースの柿澤です。
今日は、住宅ローンについてお話ししたいと思います。
住宅ローンの相談をするシーンは、いくつかあると思いますが、
私は、銀行や不動産会社からの視点からではなく、
建築会社の視点から一つお話ししたいと思います。
よく、お客さまから「適正な住宅ローンの支払い額は、何を基準にしたらい良いですか?」と
相談されます。
新聞の折り込みチラシには、よく「家賃と同額程度の支払いで、住宅が購入できる」との表現を目にします。
確かに、現状の家賃支払いが家計に負担無くできていれば
資産となる住宅を早く購入したほうが良いという考えになります。
若い内に完済したほうが後々、楽になりますし。
しかし、仮にその住宅で暮らす際の光熱費が、決して省エネと呼べる性能を持ち合わせていない
住宅ですと、月々の支払いは住宅を購入したからといって得とは言えないと思います。
先程お話ししたように、仮に家賃と住宅ローンが同額の支払いでも、
光熱費が賃貸の住まいと一戸建て住宅が同じコストにするのは、かなり厳しいと思います。
・家賃を支払う生活 → 家賃 ~ 光熱費(賃貸住宅比較的コンパクトなので、さほど高額にはならない)
・住宅ローンの支払う生活 → 住宅ローン ~ 光熱費(住宅の性能によって、大きく変動する)
一般的には、持家になると家計に占める光熱費の割合は増える事になります。
なぜなら、大半の方は、賃貸住宅より生活する空間が広くなるからです =冷暖房費用は確実に増えます。
また、マンションのような集合住宅ですと上下階やお隣さんからの熱伝導により、冷暖房の際の負荷が
軽減されるケースが多くなります。 しかし、一戸建に住むと、そうは行きません。
全て自らエネルギーを負担しなければなりません。
ですから、家賃を支払って生活していた時よりも光熱費については、その負担増額をし、しっかり考慮する必要が
あります。 普通の性能の一戸建で、電気とガスをライフラインにした生活を送っていると、
電気とガス料金にて、月々2万5千円前後を支払っているケースが多くあります。
月々の支払い25千円~12ケ月=年間支払い額 30万円 これを10年続けるとなりますと
300万円以上の出費となります。
住宅ローンの支払いを出来るだけ抑えるよう考慮する方は、沢山いらしゃいますが
月々の光熱費を抑える住まいにしないと、結果的に経済的負担と温熱環境の悪さから生じる健康かつ心理的負担が
増すことになります。
光熱費を抑えるためには、どうしたら良いか?
その為には、良い断熱性能は勿論の事、良い設計(間取り)にする事が重要であります。
その結果、冷暖房費用を抑える事ができるのであります。
仮に、月々のローン支払い額が、10万円であっても、光熱費が毎月25,000円平均で発生すると
月々の家計からの出費は125,000円となります。
しかし、光熱費を抑制した住宅(ZEH)となり光熱費の負担がゼロ近くなれば、
月々の支払いは10万円少々で済みます。
この点については、
長くなりましたので、改めてお伝えしたいと思います。
長文お読みいただきありがとうございました!
感謝
柿澤 哲次